ハードタイプ、セミハードタイプチーズ
ハードタイプ
チーズの中では一番硬いのが、この「ハード」タイプです。古くから兵士の携帯食料として利用されてきたように、長期保存が可能で、最近では「チーズフォンデュ」などの調理用としても口にする機会が増えてきたかと思います。
製造工程では、乳酸菌を殺してしまわない程度に加熱しながら、セミハードタイプよりも強くプレスをかけ、硬い組織を作っています。このため熟成期間も長く、タンパク質が旨味成分であるアミノ酸に分解された、コクのあるチーズが多いです。
代表的なものにイギリス産の『チェダー』、イタリア産『パルミジャーノ・レッジャーノ』、スイス産『エメンタールやグリュイエール』などがあり、「チーズグルメが最後に行きつくチーズ」とも言われています。
セミハードタイプ
色も形もさまざまですが、一般にチーズと言えばこの「セミハード」タイプを思い浮かべられる方も多いでしょう。ピザ用に、サンドイッチに挟んで、プロセスチーズの原料に、と様々な所で登場してきます。
製造工程で、ソフトタイプのものに比べてプレスを強めにかけているため、固形のしっかりとした組織となり、その分だけ熟成もゆっくりと進みます。このため日持ちもして、扱いやすいチーズと言えるでしょう。代表的なオランダ産『ゴーダ』などを始めとして、マイルドな食べやすい味わいのものが多くなっており、チーズ入門編にはピッタリですね。